政府は、今月9日、臨時閣議を開き、2017年の「骨太方針(経済財政運営と改革の基本方針)」などを決定しました。
 安倍首相は、閣議決定前の「第10回経済財政諮問会議・第10回未来投資会議合同会議」の席で、「4年半のアベノミクスの取組により、GDPは過去最高の水準となりました。国民生活に密接な関係を持つ雇用は大きく改善し、賃上げの流れも続いています。この勢いを更に加速させ、成長と分配の好循環を拡大していくため、働き方改革の実行に加えて人材への投資を通じた生産性の向上を図る。また、イノベーションをあらゆる産業や日常生活に取り入れ社会課題を解決するSociety 5.0の実現を図る。そのために必要な取組をどんどん具体化してまいります」と、一億総活躍社会の実現に向けて、決意を述べました。
 これに合わせて、必要な規制改革に取組み、地方創生も目指すということで、次の4件の閣議決定が行われました。

・経済財政運営と改革の基本方針2017
・未来投資戦略2017
・規制改革実施計画
・まち・ひと・しごと創生基本方針2017
 
 いずれも、今後の政策展開の方向性を示すものですが、働き方改革に加え、人材投資、生産性向上、Society 5.0の実現(人口知能の活用なども視野に入れた「超スマート社会」の実現)などがキーワードとなっていきそうです。これらがどのように具体化されていくのか、今後の動向に注目です。