総務省統計局から、「統計からみた我が国の高齢者-「敬老の日」にちなんで-」が公表されました(平成30年9月17日公表)。
これは、「敬老の日」を迎えるに当たって、統計からみた我が国の65歳以上の高齢者のすがたについて取りまとめられたものです。
各種の統計調査の結果が紹介されていますが、主要なものは次のとおりです。
●高齢者の人口(人口推計)
・総人口が27万人減少する一方、高齢者は44万人増加
・女性の高齢者人口が初めて2000万人を超える
・総人口に占める高齢者人口の割合は28.1%と、過去最高
●高齢者の就業(労働力調査、就業構造基本調査)
・高齢者の就業者数は、14年連続で増加し、807万人と過去最多
・就業者総数に占める高齢者の割合は、12.4%と過去最高
・高齢就業者は、「卸売業,小売業」や「農業,林業」などで多い
・高齢雇用者の4人に3人は非正規の職員・従業員
高齢者の非正規の職員・従業員は、10年間で2倍以上に増加
・非正規の職員・従業員についた主な理由は、
男女とも「自分の都合のよい時間に働きたいから」が最多
●国際比較でみる高齢者(World Population Prospects、OECD.Stat)
・日本の高齢者人口の割合は、世界で最高
・日本の高齢者の就業率は、主要国で最高
2018年において、総人口に占める高齢者人口の割合は「28.1%」。今後さらに上昇が見込まれています。
その一方で、高齢者の就業率が高いのも、我が国の特徴です(これは、2017年の状況ですが、就業者総数に占める高齢者の割合は、「12.4%」と過去最高)。
各企業においては、高齢者の就業環境を整備していくことが不可欠といわれていますが、このような統計調査の結果を見ると、その重要性を再認識させられますね。