国立社会保障・人口問題研究所から、「平成29年度 社会保障費用統計」が公表されました(令和元年(2019年)8月2日公表)。

 

平成29年度(2017年度)の統計のポイントは、次のとおりです。

●2017年度の「社会保障給付費」の総額は120兆2,443億円で、対前年度増加額は1兆8,353億円、伸び率は1.6%

●社会保障給付費を「医療」、「年金」、「福祉その他」の部門別にみると、「医療」は39兆4,195億円で総額に占める割合は32.8%、「年金」は54兆8,349億円で同45.6%、「福祉その他」は25兆9,898億円で同21.6%。「福祉その他」のうち「介護対策」は10兆1,016億円で同8.4%

●部門別社会保障給付費の対前年度伸び率は、「医療」が1.6%、「年金」が0.8%、「福祉その他」が3.1%。「福祉その他」のうち「介護対策」は4.1%

 

 

社会保障給付費の総額が、過去最高を更新し、初めて120兆円を超えたことが話題となっています。
「介護対策」に関する費用の伸び率が高い点も目立ち、初めて10兆円を超えています。

高齢化の進行による社会保障給付費の膨張は、深刻な問題といえますね。